園長 栗崎
 
意欲と好奇心を持ち続けて

 保育士の仕事は生活全般と言っていいでしょう。なぜなら、保育園は子どもたちが朝から夕方、 もしくは夕飯まで長い時間を過ごすところだからです。その為に、家庭で過ごすのと同じようにのびのびと 過ごせる場所として、いろいろ配慮しなければならない仕事です。

 家庭との違いは、たくさんの 子どもたちの集まりなので子どもたちに社会性が生まれることです。笑いあったり、けんかしたり、 良くも悪くも子どもたちは幼いながらにいろいろ経験し、たくましく成長していきます。そういう成長の過程、 発達の段階をふまえて年間計画や個人計画を立てるところが、保育士の専門性であり、お母さんとの違い であると思います。

 専門性としてはそういうことですが、私は好奇心旺盛で、学ぶ意欲があって、 想像力のある人に来てほしいと思います。想像力というのは思いやりであり、思いやりは優しさだからです。 保育は、子どもたちの気持ちを想像し、成長を促すにはどんな準備をしておいたらいいか、達成感を味わわせるには どんな「しかけ」をしておこうか、などと考えることなのだと思うのです。また、保護者の気持ちにも 寄り添えるような想像力も必要です。そのためには保育士自身がいつも学んでいなければいけませんし、 学ぼうとする意欲を持っていろいろなことに興味を持つことを大事にして欲しいと思っています 。

 

 保育技術は経験で獲得できますから、ピアノが苦手とか、絵画が苦手とかマイナスのことばかり 考える必要はありません。今の自分の得手不得手を自覚した上で、子どもたちとの生活を楽しもうと思える人なら 大歓迎です。そして何より子どもの成長を喜べる人が、子どもにとっても保護者にとってもよい保育士ではないかと 思います。

 最後に、保育士も社会人であり、社会人としての常識(挨拶、時刻を守る等)は 身につけておいていただきたいなと思います。さらに欲を言えば、調理、掃除、片付け、洗濯、アイロンかけ、 栽培その他、普通の生活経験を少しでも経験しておくことは保育の助けになることでしょう。